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1.銀行への返済ができなくなったらどうなるか?銀行はサラ金などと比べると、随分のんびりしています。信金あたりだと地域密着色が強いので延滞当日の夕方から頻繁に電話がかかってくることがありますが、メガバンクあたりだと延滞してもしばらく電話も何もこないことがザラにあります。 また、最終処理の仕方も、信用保証協会つきなら代位弁済で8割以上は処理完了、不動産担保つきなら担保を競売するか任売させるかで大半は完了、残った残債はサービサーに債権譲渡して完了、また無担保プロパーのビジネスローンも民間保証会社に代位弁済してもらうかあるいはサービサーに債権譲渡して完了・・・と、少なくとも銀行に債権があるうちは、比較的あっさりしているというか、必要以上に手を汚さないというか、そんな傾向があります。 もう少し掘り下げて書いてみましょう。 あまり細かくは書きませんが、以下、応急処置を考えるうえで必要なキーワードだけ解説します。
尚、この項は「応急処置」に焦点を絞って書いていますので、もっと根本的な「経営再建策」を考えるには別の項をお読み下さい。 |
商工ローンの何が厄介なのか? | どうすればそれを解決できるのか? |
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1. 毎月の利息が高いから厄介なのだ! | → 利息を安くすればいい。(弁護士介入、調停、借り換えなど) |
2. 連帯保証人を取られているから厄介なのだ! | → 連帯保証人を守ればいい。あるいは連帯保証人にも一緒に戦ってもらえばいい。または連帯保証人には何があっても動じない(動かない)でもらえばいい。 (弁護士介入、調停、訴訟、借り換えなど) |
3. 取立てがキツそうだから厄介なのだ! | → 心配無用。貸金業法21条や金融庁事務ガイドラインで取立て行為の規制が明文化されており、「怒鳴る」「大勢で押しかける」「プライバシーをあからさまにする」「早朝深夜の取立て」「第三者への請求」などは固く禁じられている。 |
4. 手形を担保代わりに取られているから厄介なのだ! | → 商工ローンの場合、ヤミ金と違って、その約束手形には期日が明記されているはず。期日到来までは回されないから、それまでにやれることは沢山ある。冷静に冷静に。 また、イザ期日が近付いても、手形を回させない方法もある。(弁護士介入、特定調停前の事前措置、訴訟の仮処分など) |
5. 自宅に根抵当権仮登記が設定されているから厄介なのだ! | → それは何番抵当か? 抵当権は按分ではなく、1番から順に優先して取り分があるので、もし商工ローンの根抵当が2番や3番以下だったら、取り分がないかもしれない。取り分がなければ、強引に競売してくる可能性も少ない。まずは「己を知る」こと。自宅の実勢価格はいくらか?1番抵当の残債務を知ること。 |
6. サラリーマンの連帯保証人がいて、しかも公正証書を取られているから厄介なのだ! | → これはさすがに大変。公正証書は強制執行承諾文つきのことがほとんどなので(要熟読)、放置しておくと保証人の給料が差し押さえられて職場に居づらくなってしまう。商工ローンと戦う上での最大のウィークポイントといっていい。 但し、そのサラリーマンの連帯保証人さんがフリーターや派遣社員、あるいは転職後の状態なら、実質的に給与差押で実害を被る可能性は低い。転職先は自分から言わない限りは意外と知られにくいことが多い。 また、給料を差し押さえられても、押さえられるのは全額ではなく手取りの1/4程度だし、会社もそれを理由にクビにすることはできない(労働基準法)。 よって、これに開き直れる図太い人なら、短期決戦の戦略の一環のつもりでさほど気にしなくてもいい。 |
7. 毎日の督促の電話がわずらわしい。精神的にも限界 | → ご本人への取立てを暫定的に完全に来なくさせる方法は、実は何通りもある。(弁護士介入、特定調停、訴訟など) これらを申立てれば、ウソのように電話一本来なくなる。 |
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