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株式会社NEKO-KENは「中小企業・零細企業の倒産を防ぐ為のコンサルタント会社」です。

TEL. (03)5342-9488

〒164-0011 東京都中野区中央5-38-13

【 第 2 章 】
どん底の借金地獄から脱出する方法を模索する日々
HEADLINE

他人にも相談できず、家族だけでひたすら悩む

ここで当時の私(我が家)の借金状況を整理してみよう。
(マチ金から借りまくっていたこの頃がピークである。)


●私個人名義の借金

1 A銀行 50万円
2 銀行系・B社カード 80万円
3 信販系・C社カード 100万円
4 信販系・D社カード 50万円
5 信販系・E社カード 50万円
6 流通系・F社カード 50万円
7 消費者金融・G社 90万円
8 消費者金融・H社 90万円
9 消費者金融・I社 70万円
10 消費者金融・J社 50万円
11 消費者金融・L社 50万円
12 消費者金融・M社 50万円
-----------------------------
計12社  790万円
●父と母の個人名義の借金

1 銀行系・Aカード 200万円
2 銀行系・Bカード 100万円
3 銀行系・Cカード 100万円
4 信販系・Dカード 100万円
5 信販系・Eカード 50万円
6 信販系・Fカード 50万円
7 流通系・Gカード 50万円
8 流通系・Hカード 50万円
9 消費者金融・I社 50万円
10 消費者金融・J社 50万円
11 消費者金融・K社 100万円
12 消費者金融・L社 50万円
-----------------------------
計12社   950万円
●会社名義の借金
(銀行・大手ノンバンク)

1 銀行・A社 500万円
2 商工ローン・B社 2500万円
3 商工ローン・C社 1400万円
4 商工ローン・D社 600万円

-----------------------------
計4社   5000万円
●マチ金(違法金利)の借金 (会社名義)

1 浅草・A社 100万円
2 上野・B社 50万円
3 神田・C社 150万円
4 新橋・D社 200万円
5 池袋・E社 150万円
6 新宿・F社 50万円
-----------------------------
計6社   700万円

合計34社(約)7440万円

書いているうちに気持ち悪くなってしまった。

くりかえしになるが、これは、決して浪費や無駄遣いでこしらえたものではない。
たった1000万円の事業赤字と毎月のちょっとした経費(借金返済や生活費含む)の不足をうめ合せるために借り始めたのが、たった4年かそこらのうちに、こんなに膨れてしまったのである。

破産は絶対にしたくない。 連帯保証人になってくれた人物にも絶対迷惑をかけたくない。
しかし、もう街金さえもほとんど相手にしてくれない。 これ以上どこからもお金を工面する手だてがない。 今更弁護士に相談しようにも、相談費用もない。 仮に相談費用があっても破産をすすめられるのは目に見えている。

残る方法をいろいろ考えてみた。 たとえば、
  • 家を売却するか、あるいは差し押さえてもらうか?
    → 家を売ってもせいぜい2000-2500万円がやっとだろう。とても完済には追いつかない。しかもそんなことしたら、債権者が一気に押し寄せてきて、もう仕事も再起も考えられなくなるだろう。
  • 他人(個人)から借りるか?
    → 私の変なこだわり(羞恥心)で、絶対に親しい人には金を借りたくない。 それに、もはや個人からいくらか金を借りてどうにかなるレベルを超えている。
  • どこかの金融会社に債務一本化・一括借り替えしてもらう
    → そんなに都合の良い会社は絶対に無いことは、今までの痛い経験で嫌というほどわかったので、これも考えられない。
  • 債権者1軒1軒に、長期分割払いと利息軽減を交渉する
    → 今までそんなこと考えたこともなかったから自信がない。 それにそんなこと頼んだら一気に一括請求の取り立てがおしかけてきそうで怖い。
・・・などと、いろいろ考えてみたが、どれもうまくゆきそうにない。もう万策尽きたか!?

思い切って人に相談、と同時にあちこちから情報収集

毎日高利の返済に追われ、資金繰りに行き詰まっている一方で、本業の収益は徐々に上がりつつあった。例の「突拍子も無い新商品」が、だんだん売れてきたのである。大きな商談もよく入ってきて、そのうちの一部はうまく成立したりして、本業の面では将来の希望が見えてきた。

しかし現在の雪だるま式に膨れあがる借金を解決できるほどには未だ成長していなかった。事業をなしとげるためにも、何とか今ふんばって、会社を存続させたい。しかしどうしても方法が見つからなかった。
あまりにもみっともない借金であるため、友人にも親戚にも相談できなかった。

そんなある日、私はふと思い立って、公的な借金相談機関に片っ端から電話で相談してみようと思った。
どこに何軒電話したか覚えていない。ネットや本でどんな機関があるか調べ、関東財務局から都庁、市役所、クレサラ相談センター等、思いつく限りのすべての機関に電話してみた。

対応はまちまちだった。一番よく言われたのが「弁護士に相談するのが一番」とか「破産したほうが早く再起できる」ということだった。

だが、中には私にとって非常に新鮮な回答をしてくれるところがあった。

「敵をよく知れば、打開策が見えてくる」とか、
「利息制限法に再計算すると、借金が大幅に減ることがある」とか、
「強制執行には時間がかかる」とか、
「法的手続きに入っている間は督促は来ない」とか、
「不渡りになっても意外に失うものは少ない」とかいう、私を元気づけてくれる言葉だった。

私はすぐに、それらの言葉の裏づけを求め、数日間の間にとことん研究した。

都心の大きな本屋で倒産・借金整理・商工ローン・サラ金・闇金関係の本をとことん読みまくり、良さそうな本は片っ端から買い、霞ヶ関の弁護士無料相談(1時間)に行き、ついでにその足で裁判所に入り相談し、夜中にはネット検索で多重債務・借金・サラ金・マチ金・トイチ・倒産・不渡り・借り替え・など、考えられるすべてのキーワードで時間の許すかぎり検索した。

また、恥をしのんで、知人で過去に破産・倒産したことのある人物数名に、現状を打ち明け相談した。

そして、おぼろげながら解決の糸口が見えてきた。

そして、今までとは全く違う対策が見えてきた

私がまず真っ先に解決しなければならない問題は、わずか数ヶ月のうちに数倍にも膨れあがった違法のマチ金業者からの借入れ6件だった。 なにしろ各社10-20日おきに、手形の書き換えやジャンプのために訪問しなければならず、それが6社もあったので、平均2-3日に1回ぐらいはどこかの街金へ手形帳と利息分の現金数十万円を持っていかなければならないという異常事態だったので、これを真っ先に何とかしなければ何もかも失ってしまう。

そこで、まずはマチ金対策に焦点を絞ることにした。他の借金は後回しだ。 利息の支払いが遅れると、預けてある手形が銀行に回ってしまい不渡りになるのだが、もう利払いの資金さえも調達できなくなってきているので、事態は一刻を争う。 1週間以内に勝負だ。

私が考えた「マチ金対策」は、
  • 相手の正体を知る
    → 都庁の金融課で街金各社の許認可申請の内容を閲覧し、免許・代表者などについて詳しく調べる。
  • 今までの借入れ内容を数字にまとめる
    → いつ、いくら借りて返したか、表にまとめる。同時に、「もしそれを最初から法定金利で借りていたら、残高はいくらになるか」という再計算シミュレーションも作ってみる。
  • 証拠書類をまとめる
    → DMチラシ、申し込み書類、その他ありとあらゆる書類やメモ書きなど(契約書や領収書は無いが)をまとめて管理保存する。
  • 今後のやりとりを証拠に残せるモノを用意
    → 録音テープレコーダーを購入する。
  • 非常事態(ヤクザの取り立てなど)が起きた際にいつでも来てくれる仲間をつくる
    → さいわい破産したことのある友人とその多重債務情報交換仲間(?)が近所に住んでいたので、その人たちに協力要請することができた。
  • 家族で意志統一する
    → もう無傷で問題解決するのは無理。 借りたものを当初の契約どおりに返すのももはや無理。 相手は法外な金利を散々取って、もう十分にモトを取っている。 だから多少の犠牲は覚悟して、思い切って債務免除あるいは減額を頼んでみよう。 相手は手形という切り札を持っているが、最悪の場合、不渡りは覚悟しよう。 不渡りになって当座が飛んでも、普通預金口座は生きる。会社登記だって残る。社会的信用は落ちるが、全然仕事ができなくなるわけじゃない。 特にうちの場合、もとから手形を仕入れに使うことはなかったし、取引先も中小企業の人的つながりを重視してくれるところが多いから何とかなるはずだ。 少なくとも破産よりはましじゃないか。 借金がこれ以上膨らむよりはましじゃないか・・・と、家族にしつこく言い聞かせた。 (説得には大変苦労した。)・・・などと、いろいろ考えてみたが、どれもうまくゆきそうにない。もう万策尽きたか!?
大手の商工ローンやサラ金などは、支払いを滞ってもすぐには押しかけてこない(電話での催促のみ)ということがわかってきたので、本当にイヤだったが(怖かったが)、今後はしばらくの間、支払いを一切ストップすることに決めた。その間、どこからも借りないで、とにかくマチ金6社と決着をつけることを優先するのだ。商工やサラ金との交渉はその後だ。

しかし、マチ金との戦いはそう簡単にはいかなかった。全体的な戦略の詰めが甘かった。
結果的にどうにか切り抜けることができたのだが、そこにたどり着くまでに大変な苦労と恐怖を味わされた。

【第3章・ そして行動に出る 〜 どん底からの生還】へ・・・

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