【借金との共存】

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あなたは、自分の子供が成長した時、 「借金はコワイものだから、大人になっても絶対にするな!」と言いますか?
私が親だったら、そんなことは言わない。 借金に対して全く免疫のない人間に育ってしまう方が怖いからだ。
それよりも、「借金といかに共存するか」を、じっくり教える。
私は借金そのものは「悪」だと思っていない。 ただ、業界のあり方や消費者の利用の仕方に大きな問題があると思っているだけ。 「借金」は、我々の日常生活にとって、切っても切れないもの。 住宅ローン、クレジットカード、店の開業資金、会社の運転資金など、必要不可欠な借金は いっぱいある。 しかしその割りには、我々はあまりにも借金という行為に対して無知、無防備すぎ。 借り手が無知、無防備だから、安易にテレビCMに出ているようにキャッシングして多重債務に なったり、利息制限法と出資法の間のグレーゾーン金利なんてものがまかり通ったり、株式上場している金融会社が奴隷みたいな契約を当たり前のように顧客に要求したり、借金苦で自殺 や犯罪に走ったりする人が後を絶たない。
残念ながら、今の日本には借金の悩みを解決に導いてくれる専門家の数も圧倒的に少なく、 マスコミでもまともに取り上げてくれる事はごくわずか。 今、我々にとって一番大事な事は、「借金といかに上手く共存し、賢い利用者になるか」 を自ら学習する事と、それを子供たちにも教える事だと思います。
例えば、
「安易にキャッシングに走ってはいけない」
「連帯保証人にはなるな」
「契約書 の文面は隅々まで目を通せ」
「返せるあてのない借金はするな」
「利息の高いところからは借 りるな」
「収入と支出のバランスを長期・短期的によく考えて、計画的に借りろ」
「信頼でき る業者から借りろ」
「怪しい業者とは関わるな」
「借りたものは返す強い意志を持て」
といった基本的なことから、

「利息制限法と出資法の上限金利」
「止むを得ない理由で返せなくなったらどういう手を講じるべきか」
「返せないとどういう目に遭うか」
「弁護士、貸金業協会、裁判所などの利用方法」
「取り立 てで禁じられている行為」
「返さなくてもいいグレーゾーンな部分」
等といったサバイバル術まで、学ぶべきことはいっぱいある。
我々ひとりひとりが賢くなれば、業者もやりたい放題では通用しなくなり、しだいに自然淘汰 されていく事と思う。 (メルマガ14号より抜粋)

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