【人はなぜ借金で自殺しようとするのか?】
最終更新日: 2005年6月3日
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【100億円の借金よりも、1000万円の借金のほうが自殺しやすいという現実】


 公式な統計を見たことがないのであくまでも私見ですが、借金の金額が10億、100億といったような超高額の方よりも、1000万とか1億と比較的小額の方のほうが、より深刻に悩んでおり、自殺率も高いように感じます。


 我が猫次郎経営研究所は、おもに自営業や小企業の再生・倒産回避を目的として経営者の相談に乗っています。下は負債総額300万円の喫茶店の店主から、上は負債総額100億円近い小売チェーン店社長まで、実に多岐にわたりますが、その中で最も多いのは、負債総額3000万以上1億円未満、年商1億円前後、従業員数5名以下の自営業クラスの小企業経営者です。

 ハッキリ傾向が分かれるのですが、負債総額10億円を超す「大物」は、深刻ではあっても、まずほとんど「死にたい」などと言いませんし、自殺未遂したという話も皆無です。 しかしこれが負債総額1億円を切る「自営業者クラス」になると、自殺未遂経験者や「死にたい」と漏らす人が急激に増えてきます。

 今までに、自殺未遂の経験のある方と何人も接してきましたが、そのほとんどが、負債総額5000万円前後の自営業者か、負債総額数百万円レベルのサラリーマンや公務員や無職の方でした。

 10億円以上の規模の社長さんたちは、たとえ倒産寸前状態であっても、意外とサバサバしているというか、腹がすわっているというか、全てを受け入れる姿勢が出来ていてジタバタしていないというか、そんな様子でした。

 一体、この差は何でしょうか?

 ひとつには、「返せる借金はツライ。 が、返せない借金は開き直れる」 というのがあると思います。 たとえば、100億の借金を抱えて経営破たんした場合、返せないのは誰にでもわかります。 しかし、これが300万の借金になると、たとえ経営が破たん状態になっても、自分も相手も「頑張れば返せるだろ!?」という気持ちが残り、無理してでも返そうとしてしまいます。これがプレッシャーになるわけです。

 二つ目は、「大きな借金は有限責任。小さな借金は無限責任」 という点があげられると思います。 大組織の借金は、社長の個人責任というよりも、経営陣の責任という意識が強いものです。社長が連帯保証をしているケースも比較的少なくなります。 一方、個人事業や小企業の場合、経営者の個人責任という色合いが名実ともに強く、経営者個人がまず連帯保証しています。

 三つ目は、「大きな会社は団体戦。小さな会社は個人戦」 という違いにあるのではないでしょうか。 大組織になればなるほど、重大な問題を個人で抱えることは許されず、役員会議や株主総会などで多くの関係者を集めて対策を講じます。このため、解決方法が導きやすく、個人の責任も分散化されやすいものです。 しかし、個人事業主レベルに近づくほど、重大な問題は経営者が一人で悩みを抱えがちで、また一人で悩むと解決方法も見つかりにくいので、経営者は独りで出口の見えない迷路を彷徨うことになります。 これは大変な差です。 一見すると大企業の社長のほうがプレッシャーが大きそうに見えますが、実際には零細のほうが(いったんピンチ状態に置かれると)重圧が大きいと言えるでしょう。

 だとすれば、我が国の借金自殺者を激減させるためには、「自営業者を孤独から救い出すこと」 が最も重要な課題であると言えるでしょう。 具体的には、借金というタブー視されやすい話題を気軽に相談できる機関を増やることと、問題解決のための情報源を増やしてあげることが極めて重要であると思います。 自営業者は大企業の経営者と違い、ちゃんとした経営教育を受けていない場合が多く、情報も閉ざされがちで、比較的簡単な問題でも誤った方向に傾いてしまうことが多いですから。

 我が国の経済的弱者救済制度は、意外とよく出来ています。上手に利用すれば、いかなる深刻な問題であっても必ず解決できるようになっています。 究極的には自己破産という「救済のための制度」があり、これによって救われますし、また自己破産までいかなくても、民事再生、個人再生、特定調停、任意整理、利息制限法引き直し訴訟、不良債権処理に伴うサービサー債権譲渡、リスケジュールなど、実にいろいろな手段があり、これらをうまく組み合わせることによって劇的に改善される可能性も十分あります。 それを知るか知らないかで、運命が分かれるといっても過言ではないでしょう。 それくらい、「知る」ということは大切なことなのです。 映画やドラマの悪いシーンを鵜呑みにするのはやめましょう。

 このご時世です。最低限、社会教育として、「経済行為において、最悪の場合はどうなるか!?と」 ということだけでも知っておく必要があります。それだけで命が救われます。と 意外と皆さん知りませんね。知ってますか?学校や職場で教わりましたか?教わっていませんね?何だと思いますか?

 経済行為における最悪の事態。それは、「破産」か「差し押さえ」でしょう。

 しかし、破産も差し押さえも、イコール「悲惨」ではありません。 何も知らないのに思い込みだけで結び付けないでください。
ホームページや書籍上で何度も書いていますが、差し押さえされても赤紙は貼られません。根こそぎ取られることもありません。やられそうになったら、やらせておけばいいのです。

 また、破産についても、破産状態になったら自ら自己破産すればよいのです。自己破産しても、最低限の預貯金や現金やちょっとした財産は残せます。借金がチャラになって、身軽になって再出発することは意外と良いことです。

 想像力の欠如した人は破産した者を一方的に罵るかもしれませんが、気にせずマイペースで再起を目指せばよいのです。破産によって一度借金を踏み倒しても、あとで社会復帰して、納税や労働や社会奉仕などによって社会還元(罪滅ぼし?)すればよいのです。やり直しは何度でもききます。現在の破産制度はそういうふうに出来ています。

 これが「最悪の事態」 です。 

 誤解を恐れずにいえば、経済行為はゲームのようなもの。ゲームオーバーはゲームオーバーにすぎません。命の終わりとは次元が違うのです。失敗はつきもの。失敗しても、何度でもやり直しましょうよ。 

 ・・・と、このように 「最悪の場合でも決して最悪ではない」 ということを知識として知っておくことができれば、それだけでかなり自殺者は激減するはずです。 ついでに犯罪者やホームレスも激減するはずです。


(2005年6月3日) 
【もう一度考える・・・なぜ「借金苦」だからって「自殺」に走るのか?】 


 2005年6月になりました。久々の更新です。

 最近、新聞や雑誌から借金自殺に関する取材が急激に増えてきました。
2005年5月上旬には朝日新聞名古屋支局から、5月中旬には朝日新聞札幌支局から、5月下旬には週刊ダイヤモンドから、そして昨日は朝日新聞本社から・・・。いずれも借金自殺に関する取材ばかりです。

 取材のたびに、いつも聞かれることは、「借金で苦しいのはわかるけど、どうして自殺まで思い詰めてしまうのだろうか?」ということです。これは新聞記者をはじめとする普通の人にはなかなかわからないでしょうね。実際に借金で追い詰められた人にしかわからないでしょう。

 私も経験者の一人ですが、借金で自殺に至る原因としては、おおむね以下の4つが考えられます。(実際に自殺未遂者と話す機会も多いですが、だいたい以下の4つにあてはまります)

(原因1)罪悪感から自殺に至る:

 経営者なら、借金苦・経営難により、連帯保証人や仕入先や従業員や銀行に迷惑をかけてしまうことに対する罪悪感。サラリーマンなら、家族や借入先に迷惑をかけてしまうことに対する罪悪感。借金で自殺してしまう人の多くは元々は非常に潔癖で真面目な人が多いので、他人に迷惑をかけてしまう自分が許せない。かといって返済する能力もない。こうして悩みに悩みぬいて、どうしていいかわからず、自殺を考えてしまう。

(原因2)恐怖心から自殺に至る:

 銀行に契約どおりに返済できなくなったら担保の自宅が競売になってしまうのではないだろうか?競売になったら赤紙を貼られて恥ずかしい思いをしてすぐに強制退去させられるのではないだろうか?そして家も信用も失い、路頭に迷ってしまうのではないか?カードローンの返済を滞ったら裁判にかけられ有罪になってしまうのではないだろうか?消費者金融の返済ができなくなったらヤクザに債権譲渡されて東京湾に沈められるのではないか?・・・これらすべて、経験者やプロが聞いたら笑ってしまうようなありえない話ですが、実際に自殺まで思い詰めたことのある相談者から話を聞くと、最初はこのようなことで本当に怖かったといいます。かくいう私も、何も知らない無知な頃は、赤紙やヤクザへの債権譲渡などが実際にあると思っていました。(映画やドラマの見過ぎですね) こんな都市伝説みたいな、実際に起こりえないことを真に受けて、実際にそんな目に遭ったこともないのに、恐怖心ばかりが増幅していって、早まって自殺してしまう。悲しいですが、このような人も実際に多いのが現実です。

(原因3)絶望から自殺に至る:

 事業に失敗した。来月の資金繰りの目処が立たない。
 勤務先にリストラされて失業した。再就職先を探しているがどうしても見つからない。など・・・

(原因4)二次災害(?)から自殺に至る: 

 借金苦のために病気になって自殺。借金苦のために離婚・一家離散して、生きる希望を見失い自殺。借金苦のために仕事も家庭も精神状態もすべてが狂ってしまい、絶望的になって自殺。

・・・いかがでしょうか? このように、他の自殺とは違い、借金・経済苦による自殺というのは、「全てを悟りきった上で、自分の意思で死を選ぶ」などというのとは程遠い、どちらかというと「追い込まれて」「本当は死にたくないけど、他に方法が見つからないから」「途方に暮れて」自殺に至ってしまうというケースが圧倒的に多いのです。

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 しかし、こうやって原因を分析すると、借金自殺を防ぐ方法も見えてきます。

 なにしろ、本当は死にたくないのですから、悩みを解決できる方法を知れば、死にたいという気持ちは自然に失せていくものです。(現に、手前味噌ですが、私のHPや著書を読んで知識を身につけて、勉強会や猫塾で同じ境遇の仲間と情報交換できるようになった人は、相談前の青ざめた顔とは打って変わって、みるみる気力が蘇り、明るく楽しく借金の話ができるようになります。)

(1)の罪悪感については、 ちゃんと専門家に相談して冷静に対処すれば、迷惑は最小限にとどめられます。全てを守りきることはできなくても、トカゲのしっぽ切りのように「何かを切り捨てる覚悟」さえあれば、他の何かは守りきれます。

 すべてを守ろうとすると、すべてを失います。しかし、過剰に潔癖にならず、多少の痛みや傷を覚悟で構造改革に臨めば、他人への迷惑は最小限にとどめることができるのです。(あるいは「迷惑かける先を選ぶことができる」と言い換えたほうがいいかもしれません・・・)そして自分自身も立ち直れるのです。大らかに、良い意味でアバウトに、自分の借金にケリをつける方法を学べば、少なくとも迷惑かける相手は貸金業者や金融機関だけになり、仕入先や従業員や家族にはあまり迷惑をかけずに済みます。貸金業者と金融機関には迷惑かけることになりますが、これは割り切ろうと思えば割り切れます。相手は大組織で、ビジネスとして、リスクを織り込みの上で貸し付けているのですから、そんなもののためにわざわざ自殺することはないでしょう? 

(2)の恐怖心は、知識と経験によって完全に拭い去ることができます。 
銀行の返済が1ヶ月や2ヶ月遅れても、担保不動産の競売にはなりません。
その前に条件変更の話し合いもできます。 
任意売却で取られたフリして取り返す裏技もあります。
最悪、競売になっても、赤紙は貼られません。何ヶ月も時間をかけて、淡々と進んでいくだけです。その間、競落されて買主からお金が支払われて所有権移転されるまでは自宅はあなたのモノです。悪い言い方をすれば、そのギリギリの時期まで(約1年前後)家賃もローンも何も払わずに自宅に住めるのです。安上がりでいいじゃありませんか?周囲に知られることもあまりありません。知られても恥じる必要はありません。いまどき競売なんてそこらじゅうで行われています。
ヤクザに債権譲渡されることもありません。債権譲渡は法務大臣が認可したサービサーしか受けることができないのです。もし万一ヤクザに債権譲渡されたらそれはそれでチャンスです。譲渡人である金融機関に責任追及して業務停止に追い込むことができますよ。そんなこと百も承知ですから金融機関も貸金業者もヤクザとは関わりません。
差押さえは裁判所の執行官しかできません。債権者が担保契約も結んでいないのに勝手な言い分で物品を持ち去って行ったらそれはただのドロボウです。ドロボウには110番通報すればいいのです。

 金を貸しているからといって何をやっても許されるものではありません。借り手と貸し手は対等です。もし借り手はやむをえない事情で返済不能になっても、日本は法治国家であり契約社会でありますから、契約に沿って担保権実行されるか、それとも法的手続き(民事)に入って裁判所の手によって差押さえを受けるか、最悪はこの程度しかありません。殴られたり娘さんを売り飛ばされたり村八分にされたりという前時代的なことはありません。

 差押さえも恐れる必要はありません。我々は日本国憲法で「健康で文化的な最低限の生活」や「幸福を追求する権利」を保障されていますので、生活必需品は差し押さえられません。差し押さえられるのは間単に言えば贅沢品や金目の物だけです。もし返済不能になったら、これくらいのペナルティは甘んじて受けましょう。大らかに受け止めましょう。

 このように、皆さんが恐怖に思っていることは、実際にはひとつも恐怖ではありません。調べてみてください。むしろそこには、借金体質改善のチャンスが隠されています。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」

(3)絶望感や(4)2次災害については、(1)(2)で書いたように知識を身につけ、お金にや契約に対する認識を少し改め、少しずつ大らかになることができれば、おのずと解決できます。借金苦が苦でなくなり、それが家族に浸透すれば離婚も一家離散もなくなり、心身ともに無理することがなくなれば病気にもかからず、焦って仕事や転職しなくてもありのままの自分を受け入れることができるようになります。

 これらの具体的手法をもっと詳しく知りたい方は、私のホームページの「ヒント集1」「家を守る方法」「メールマガジンバックナンバー」、あるいは著書『ブラックリストなんて怖くない』「猫の手貸します−その借金なんとかしましょう』あたりをお読み下さい。気持ちが楽になり、おぼろげながらに解決方法が見えてくるはずです。

借金の悩みは必ず解決できます。必ずです。

解決できない借金の問題はありません。

頑張り過ぎずに、がんばってください。

(2005年6月3日)
【みんな、頑張りすぎないで!】  2003年9月6日


 前回の書き込みから早くも2年半が経過しました。
この間に、何千人もの深刻な相談を受けたり、借金自殺を防ぐための本を書いたりしてきましたが、その過程で多くのことを学び、借金自殺に対する考え方も随分変わってきました。
 
 最も大きく変わったことは、以前は「借金で死ぬくらいなら、死ぬ気で頑張れ!」 という励まし方だったのが、最近は「あまり頑張りすぎないで。頑張り過ぎなくても借金の問題は解決できるんだよ。」 というふうに、力の抜けた接し方になっていったことです。 このように変わっていったのには2つの理由があります。

 借金で自殺する人の精神状態は、うつ病で自殺する人のそれとよく似ていると言われています。うつ病患者というのは、「がんばれよ」と励ますと、「私はこれだけ励まされているのに頑張りがきかない。やっぱり私はダメな人間なんだ。死のう・・・」 と、常に自責の念にとらわれて、物事を何でもネガティブに捉えるところがあります。 だからうつ病患者に対して「がんばれ」と言って励ますのは逆効果だと言われています。 これと似たところが、借金で悩んでうつ状態になっている人に対しても言えると思うのです。これが一つ目の理由です。 私はこのことを、デビュー作『借金にケリをつける法』(サンマーク出版)の執筆&編集作業をしている過程で、編集担当のS氏から教わりました。 (S氏はかの名作『自殺っていえなかった』の編集担当者でもあります。自殺者や自殺遺族とは、かなり接点の多い方です)

 二つめの理由は、借金整理のことを深く多角的に勉強すればするほど、借金の整理は、(いや、お金の問題全般に言えることかもしれません、) 生きるとか死ぬとか、そういった次元の問題ではなくて、もっと単純明快で、解決方法を導きやすいものであることがわかってきます。 どんなに末期症状的に見える借金の悩みでも、解決方法はいくつもあるものです。それだけに、借金ごときで命を落とすのはあまりにももったいない。

 みんな、頑張りすぎです。 特に借金で自殺や夜逃げまで思いつめているほど、真面目で一途で頑張り屋さんだったりします。

 力を抜いて、じゅうぶん休養をとって、頭をクールにしながら借金の解決方法を考えましょう。 情報をたくさん収集しましょう。 そうすれば、必ず解決方法は見えてきます。

(2003年9月6日)
(2001年3月)

私自身、借金苦で自殺を考えたことが何度もあるので、自殺する人の気持ちはよーくわかるんですが、冷静に分析してみると、ホントに自殺する必要なんてまったく無いんですよね。

自殺の理由(1) 銀行ローンが返せない
自殺の理由(2) 商工ローンが返せない
自殺の理由(3) マチ金のおっかない借金が返せない
自殺の理由(4) 連帯保証人に迷惑をかけてしまった
自殺の理由(5) 手形不渡りを出してしまった
自殺の理由(6) 強制執行をかけられて、家を競売にかけられそうだ
自殺の理由(7) 何件ものサラ金から毎日取り立てに遭っている
自殺の理由(8) 本業も衰退気味で、返済原資が稼げない
自殺の理由(9) 家族に迷惑をかけてしまった
自殺の理由(10)上記の理由がすべて重なり、複合している

・・・上記のような理由の場合でしたら、すべて生きているうちに解決可能です。

 銀行・商工・サラ金・マチ金の借金返済は、「話し合い」でほとんど解決可能です。 (注:解決可能というのは、減額あるいは無理の無い返済方法に組みなおすことが可能になるということ。 借金を踏み倒せるという意味ではありません。念のため。)
 もちろん相手は取り立てのプロですからいろんなプレッシャーをかけてきますが、まず開き直って、「返すお金はありません。今は返せません。」とはっきり言いましょう。無理な返済計画を言う必要はありません。 ここでは「ないものはない」と(心の中で)開き直ることが重要です。 プライドの高い自営業者ほど言いづらい言葉かもしれませんが、これを言うだけでかなり気が楽になりますよ。 次に大事なのが、相手に「申し訳ない」という気持ちをもって、正面から謝ること。 これができれば、あなたの気持ちはもっとスッキリするはずですし、相手のあなたを見る目も変わってきます。 場合によってはこれだけで債務大幅減額できることもあります(ホント)。 ヘタな自尊心は捨てて、素直に払えないと謝ること。 これが時と場合によっては何百万・何千万円もの価値を生むのです。 あなたの謝りには何千万円もの価値がある、と思えばできるはずです。
「話し合い」には直接サシで話しあう方法のほかに、弁護士を通じて話し合う方法や、簡易裁判所の調停を使って話し合う方法があります。 自分には何が一番良いか、じっくり研究してみましょう。 ちなみに裁判や調停は難しくありません。 費用も安く上がります。 裁判所の空気も、意外と居心地いいものです。(笑) そしてなにより、裁判や調停に出ることで、あなたはより有利な立場にたって(正確にいうと、より公平な立場にたって)話し合いが続けられるようになります。 しかも、裁判・調停中は取立てが止みますし、時間もかかるので、かなりじっくりと取り組むことができます。

 連帯保証人についても同様に解決できます。 基本的に、連帯保証人のほうが借金解決方法ははるかに楽です。(主債務者よりは楽、という意味です。連帯保証人が債務から逃れられるという意味ではありません。念のため) 多くの場合、障害になっているのが、連帯保証人といがみ合って、互いに早く手を切りたいと思うようになること。 これはいけません。 これだと貸金業者の思うツボです。 一番いいのは、連帯保証人と仲良く組んで、一緒に考え行動することです。 債務者側が意思統一できていると、貸金業者側も非常にやりにくくなります。

 強制執行はそんなに怖くありません。 不動産でも給与差し押さえでも、切り抜ける方法はいっぱいあります。 これについては、当ホームページの「会員制データバンク」で詳細説明していますし、「借金解決のヒント集」でも取り上げる予定ですので、一緒にじっくり研究してみましょう。 慣れないうちは「強制執行」と聞いただけで、何か得体の知れない恐怖感がありますが、実際には法的に淡々と進められ、時間もかかり、意外とあっけないものです。 正体がわからないから怖いのであって、正体がわかれば事前の対策も打てますし、心の準備も整います。 自殺まで思い詰めることもなくなります。

 手形不渡りも恐くありません。 当座が飛んでも、意外に商売はできるものです。 むしろ、不渡りを出しても商売を続けさせてくれる取引先が意外に多いことに気付き、感動すら覚えることでしょう。 そして気付くはずです。 自分が後生大事にしていた当座(手形)って、一体何だったんだろう? 私は手形の奴隷だったのではないか?と。 また、どうしても不渡りは嫌だと誰もが思うでしょうが、商工ローンや街金相手に切った手形なら、不渡りを防ぐ方法がいくつかありますので研究してみてください。

 仕事が衰退気味? あなたの人生は仕事だけですか? 最悪、現在の仕事で収入が全くゼロに近くて、債務が膨大な場合は、遠慮なく破産してしまいましょう。 (私の場合は破産しませんでしたが、周囲の破産者を見る限り、意外にすっきりしているものだな〜と感じています) 破産で失うものって何ですか? 無くても普通に人間らしく生きていけるものばっかりですよ。 負の遺産をしょいこむよりは、一旦ゼロになってリセットしたほうがずっと楽になる。 そう思いましょう。

 家族に迷惑をかけた? そりゃいけませんね。 素直に謝りましょう。 さきほども言いましたが、貴方の謝りはウン千万円の価値があります。 あなたの謝りは人の心を打ちます。 そうです。あなたの謝りは、とっても価値があるのです。 ですから素直に謝って、家族にできるだけのことをしてやってください。 そうすることによって、家族のいがみ合いがなくなり、一家で苦労を乗り越えようという連帯意識が生まれ、すべてがうまく循環していきます。 そして最後には、借金のおかげで家族の結束が強まったこと、借金のおかげで自分が成長したことに気付くはずです。

 そう考えると、借金もなかなか捨てたものじゃないでしょう?

 人間、過ちは誰にでもあります。 多重債務も事業の失敗も、そんなあやまちのひとつに過ぎません。 人間として大切なのは、過ちを犯さないことよりも、過ちを犯したときにどう向き合うか、ということではないでしょうか?

 死んだり逃げたりするのは現実逃避です。最悪の選択です。

 生きて、借金と正面から向き合って、悔いの無い人生にしましょうよ。

 他にも沢山書きたいことがありますが、今日はこのへんで・・・

(2001年3月)

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