【連帯保証人について ( いよいよ連帯保証人対策です)】

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さて、いよいよ本題。
銀行や商工ローンの連帯保証人になってしまった人の基本的な対処法を下記します。 (重要な順に書いていきます。)

1. <主債務者と仲間割れしないこと。>
連帯保証人になってしまったアナタにも責任がある。 万一債務者が返済不能に陥って、連帯保証人のあなたに被害が及んでも、一方的に債務者をなじったりしてはいけない。 そんなことしても、何のトクにもならない。 主債務者と連帯保証人が仲間割れすると、お互いの連絡が途絶えがちになり、業者からの督促がどこまで進んでいるかわからないので、その隙を業者につかれて非常に危険。 気をつけて。

2. <主債務者とがっちり手を組むこと。>
連帯保証人にさせられたという被害者意識を捨て、主債務者と「一緒に」危機を乗り越えるつもりで臨んでください。そして、主債務者とこまめに連絡を取り合って、業者から督促が来たらどう対処すべきかを、綿密に話し合ってください。 こうすると、隙がなくなり、業者も好き勝手なことができなくなる。 業者の回収は「取り易いところから取る」のが基本ですから…。

3. <自分が借りたつもりで、対処方法をよく勉強すること。>
連帯保証人の一番弱い部分は、自分で借金した人と違って、自覚がまるでないこと。 この為、いざ取立てが連帯保証人のところへ及んだ時には、丸腰状態で相手のいい様にやられてしまう。呼ばれたらノコノコ行ってしまうし、払えと言われたらすんなり払ってしまうし、ハンコを押せと言われたら押してしまう人がほとんどです。 これではいけない。 こんなときどう対処すべきか、自分が借りた身になって、しっかり対処法を勉強すれば、最悪の事態は免れる。

4. <呼ばれても行かない。行ってもハンコを押さない。払わない。>
業者から呼び出しがあっても、絶対に一人で勝手に行ってはいけない。 自分が無知・無防備だということを自覚してください。 もし相手の所に行くのであれば、事前に必ず主債務者と綿密に打ち合わせてから行ってください。 それから、払えと言われても、簡単に払ってはいけない。 ちゃんと契約書類を一通り見せてもらって、納得いくまで熟読してから判断してください。 それも一人で判断するのは危険です。 その場で即決しないで、誰かに相談してから払うべきかどうか決めるくらいの慎重さが必要。 ハンコを要求されたときも同様です。基本的に、債務不履行になってから新たに捺印要求される書類なんてものはロクなものがないので、、「絶対に押さない!」というくらいのつもりで慎重に対処する。

5. <契約内容をもういちど熟読する。>
「連帯保証人の有効期間は、契約日から5年以内とする。以後は、連帯保証人から申し出がなければ、5年おきに自動更新とする」 なんていう条項が書かれていたりする事があるので、連帯保証人から逃れられる数少ないチャンスを伺う為にも、是非契約書を熟読する。 また、最悪の場合に何をされる恐れがあるのかを知る為にも、契約書の方にどういう書類に捺印したかを再チェックする。 (例えば、商工ローンで、連帯保証人が「公正証書作成委任状」という書類に実印を押していると、万一債務者が返済不能に陥ったときに、真っ先に連帯保証人の給与が差し押さえられる。注意。)

テクニック的なことは他にもいろいろあるが、連帯保証人が自分の身を守る為の大原則は上記の5つ。(メルマガ 2001年/23号より抜粋)

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