【人はなぜ借金で自殺しようとするのか?】

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私自身、借金苦で自殺を考えたことが何度もある。自殺する人の気持ちはよーくわかる。冷静に分析してみると、ホントに自殺する必要なんてまったく無いんですよね。
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自殺の理由(1) 銀行ローンが返せない
自殺の理由(2) 商工ローンが返せない
自殺の理由(3) マチ金のおっかない借金が返せない
自殺の理由(4) 連帯保証人に迷惑をかけてしまった
自殺の理由(5) 手形不渡りを出してしまった
自殺の理由(6) 強制執行をかけられて、家を競売にかけられそうだ
自殺の理由(7) 何件ものサラ金から毎日取り立てに遭っている
自殺の理由(8) 本業も衰退気味で、返済原資が稼げない
自殺の理由(9) 家族に迷惑をかけてしまった
自殺の理由(10)上記の理由がすべて重なり、複合している
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・・・上記のような理由の場合でしたら、すべて生きているうちに解決可能です。

銀行・商工・サラ金・マチ金の借金返済は、「話し合い」でほとんど解決可能。 (注:解決可能というのは、減額あるいは無理の無い返済方法に組みなおすことが可能になるということ。 借金を踏み倒せるという意味ではない。念のため。)
もちろん相手は取り立てのプロですからいろんなプレッシャーをかけて来る。まず開き直って、「返すお金はありません。今は返せません。」とはっきり言う。無理な返済計画を言う必要はない。 ここでは「ないものはない」と(心の中で)開き直ることが重要。 プライドの高い自営業者ほど言いづらい言葉かもしれないが、これを言うだけでかなり気が楽になる。 次に大事なのが、相手に「申し訳ない」という気持ちをもって、正面から謝る。 これができれば、あなたの気持ちはもっとスッキリするはずですし、相手のあなたを見る目も変わってくる。 場合によってはこれだけで債務大幅減額できることもある(ホント)。 ヘタな自尊心は捨てて、素直に払えないと謝る。 これが時と場合によっては何百万・何千万円もの価値を生むの。 あなたの謝りには何千万円もの価値がある、と思えばできるはず。
「話し合い」には直接サシで話しあう方法のほかに、弁護士を通じて話し合う方法や、簡易裁判所の調停を使って話し合う方法がある。 自分には何が一番良いか、じっくり研究してみよう。 ちなみに裁判や調停は難しくない。 費用も安く上がる。 裁判所の空気も、意外と居心地いいもの。(笑) そしてなにより、裁判や調停に出ることで、あなたはより有利な立場にたって(正確にいうと、より公平な立場にたって)話し合いが続けられるようになる。 しかも、裁判・調停中は取立てが止むし、時間もかかるので、かなりじっくりと取り組むことができる。

連帯保証人についても同様に解決できる。 基本的に、連帯保証人の方が借金解決方法ははるかに楽。(主債務者よりは楽、という意味。連帯保証人が債務から逃れられるという意味ではない。念のため) 多くの場合、障害になっているのが、連帯保証人といがみ合って、互いに早く手を切りたいと思うようになること。 これはいけません。 これだと貸金業者の思うツボ。 一番いいのは、連帯保証人と仲良く組んで、一緒に考え行動すること。 債務者側が意思統一できていると、貸金業者側も非常にやりにくくなる。

強制執行はそんなに怖くない。 不動産でも給与差し押さえでも、切り抜ける方法はいっぱいある。 これについては、当ホームページの「会員制データバンク」で詳細説明していますし、「借金解決のヒント集」でも取り上げる予定。一緒にじっくり研究してみましょう。 慣れないうちは「強制執行」と聞いただけで、何か得体の知れない恐怖感があるが、実際には法的に淡々と進められ、時間もかかり、意外とあっけないもの。 正体がわからないから怖いのであって、正体がわかれば事前の対策も打てますし、心の準備も整う。 自殺まで思い詰めることもなくなる。

手形不渡りも恐くない。 当座が飛んでも、意外に商売はできるもの。 むしろ、不渡りを出しても商売を続けさせてくれる取引先が意外に多いことに気付き、感動すら覚えることでしょう。 そして気付くはず。 自分が後生大事にしていた当座(手形)って、一体何だったんだろう? 私は手形の奴隷だったのではないか?と。 また、どうしても不渡りは嫌だと誰もが思うでしょうが、商工ローンや街金相手に切った手形なら、不渡りを防ぐ方法がいくつかありますので研究してみてください。

仕事が衰退気味? あなたの人生は仕事だけ? 最悪、現在の仕事で収入が全くゼロに近くて、債務が膨大な場合は、遠慮なく破産してしまいましょう。 (私の場合は破産しませんでしたが、周囲の破産者を見る限り、意外にすっきりしているものだな〜と感じている) 破産で失うものって何? 無くても普通に人間らしく生きていけるものばっかり。 負の遺産をしょいこむより、一旦ゼロになってリセットしたほうがずっと楽になる。 そう思いましょう。

家族に迷惑をかけた? そりゃいけませんね。 素直に謝りましょう。 さきほども言いましたが、貴方の謝りはウン千万円の価値がある。 あなたの謝りは人の心を打つ。 そうです。あなたの謝りは、とっても価値があるの。 ですから素直に謝って、家族にできるだけのことをしてやってください。 そうすることによって、家族のいがみ合いがなくなり、一家で苦労を乗り越えようという連帯意識が生まれ、すべてがうまく循環していく。 そして最後には、借金のおかげで家族の結束が強まったこと、借金のおかげで自分が成長したことに気付くはず。

そう考えると、借金もなかなか捨てたものじゃないでしょう?

人間、過ちは誰にでもある。 多重債務も事業の失敗も、そんなあやまちのひとつに過ぎない。 人間として大切なのは、過ちを犯さないことよりも、過ちを犯したときにどう向き合うか、ということではないでしょうか?

死んだり逃げたりするのは現実逃避です。最悪の選択。生きて、借金と正面から向き合って、悔いの無い人生にしましょうよ。ほかにも沢山書きたいことがあるが、今日はこのへんで・・・(2001年3月)

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