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株式会社NEKO-KENは「中小企業・零細企業の倒産を防ぐ為のコンサルタント会社」です。

TEL. (0422)46-9480

東京都三鷹市下連雀3-31-4-206


はじめに

◆2023年3月14日。マスクについて。NEKO-KEN事務所へご来所の方におかれましては「ノーマスクOK」、どうぞ遠慮なくマスク無しでお越し下さい。猫次郎もノーマスク派です。尚、マスクをしないと不安だという方は勿論マスク着用のままでも構いません。各々の判断でどうぞ。弊社の現在の感染症対策としましては、事務所に体温計、消毒液、うがい薬、未使用マスク(貸出可)を常備しているほか、まめに換気も行なっています。また猫次郎も状況判断でマスク着用に努める場合もあります。

◆2023年3月9日。ここ3年近くホームページの更新がなかなかできておりませんが、有料版メルマガやTwitterのほうはマメに更新しております。また、2023年2月からは「猫次郎塾」をオンラインサロン形式で再開しました。よろしければリンク先を覗いてみてください。⇒ https://yoor.jp/door/nekojuku 
勉強会もzoomで頻繁に開催しています。日程はこちら ⇒  https://yoor.jp/door/nekojuku?tab=sample

◆ 2020年4月19日、NHK『逆転人生』という番組に45分間メイン出演するその前日に、慌ててこの原稿を書いています。(乱文ご容赦ください)
 なかなかホームページを更新する時間がなく、過去の未熟な記事がそのまま残っている状態で、お恥ずかしいかぎりです。そこで、せめてトップページだけでも更新したいと思い、久しぶりに書いてみました。長文になりますが、初めての方は是非ご一読ください。

・まず自己紹介。
 私の本名は吉川博文といいますが、2001年(当時32歳)から、「吉田猫次郎」と名乗るようになりました。理由は簡単です。借金地獄の恥ずかしい体験記をここに書き綴り、本名を明かす勇気がなかったからです。当時はまだ、コンサルタント業のようなことをする気はなく(本業は輸出入貿易業でした)、ほぼ無償で人の相談に乗っていました。自分の借金問題もまだまだ未解決で、倒産こそ回避できたものの、厳しい現実と必死に戦っている最中でしたから。
 当時、一番欲しかったのは「情報」です。みんなどうやって難局を切り抜けているのろうか?年商の倍以上の高金利の負債を抱えて破産せずに生き残っている人は私以外にいるのだろうか?連帯保証人を守るためにどう対処しているのだろうか?債務超過と資金難で生活費はどうしているのだろうか?など、知りたいことは山ほどありました。本やネットに載っていないことばかりです。そういう情報を「得る」ためには、私自身も、生の情報(借金地獄体験記など)を公開するなどして、「与える」ことをしなければなりません。何かを得たい気持ちと、何かを与えたい気持ち。ギブ・アンド・テイク。吉田猫次郎は、こうした動機からひっそりと誕生したのでした。
 ホームページ開設の効果は予想以上でした。たちまちアクセス数が1万、5万、10万と増え、2002年には大手出版社から「あなたのホームページを書籍化しませんか?(自費出版じゃない印税契約で)」という話も頂きました。最初は恥ずかしいので断っていましたが、何件も来るので、2003年春にとうとう1冊目の本を出してしまいました。これは3万部近く売れ、すぐに別の出版社から執筆の依頼が来ました。
 こうして私は、カネなし、コネなし、資格なし、名前も猫次郎などとふざけた名前で始めたにもかかわらず、2年間の下積みを経て、2003年より「事業再生コンサルタント」としてプロ入りするようになりました。人間万事塞翁が馬。こんな私でも、誰かの役に立っている。私の本を読んで「自殺する気持ちが失せました」「希望が見えてきました」というお便りも沢山いただいた。人生捨てたものではないな、と思ったものです。
 その後は場数を踏みながら、自分の弱い部分(法律知識、会計知識、金融の知識、不動産の知識、経営の知識、資格など)を埋めていき、現在に至っています。資格は、認定事業再生士(CTP)と、国の経営革新等支援機関を取得しました。試験や研修としては、中小企業大学校の経営改善計画策定支援研修と、その能力判定試験などを受け、合格しました。士業の先生との交流も劇的に増え、多くのことを教えていただきました。
 本名は、2005年頃から次第に公開するようになりました。きっかけはテレビ出演です。2005年から、ガイアの夜明け、報道ステーション、NHKの朝番組、ホンマでっかTV、バイキング、逆転人生などいろいろ出演させていただき、そのたびに反響が大きく、露出が増えるたびに覚悟が固まったきたような感じです。それに、本名を晒す覚悟がなければ、この仕事は務まらないと思います。
 
・私にできること。
 私の主な肩書は「事業再生コンサルタント」です。他に認定事業再生士、国の認定支援機関、著述業、講師業などもあります。あるときは倒産寸前の中小零細企業の相談、あるときは本の執筆、あるときはセミナーや講演の講師。
 変わったところでは、「ビンボーでも学校へ行こう」という進学支援活動(私自身、新聞配達をしながら予備校へ行かず宅浪で大学受験した経験があり、家がどんなに貧乏でも道は開けると確信しています)を地味に続けていたり、自死遺族(当ホームページ開設当初から「父が自殺しました。私たち遺族は、父の借金をどうしたらいいでしょうか?」といった相談がよく来ていた)のための無料メール相談を随時お受けしたり、「借金自殺をなくそう会」という自殺防止掲示板運営などもしたことがありました。私はイジメや健康問題などを苦にした自殺問題はさっぱりわかりませんが、借金自殺防止に限っては、実体験があるので少しは貢献できるという自負があり、実際、何百件も防いできました。
 ビジネス的なほうに話を戻すと、私にできることは、(1)倒産を防ぐための相談に乗ること。テクニカルな話からメンタルケア的な話まで広範囲に対応(2)銀行に資金調達やリスケジュールを申し入れる際に必要な「経営改善計画書」の策定支援をすること(3)倒産寸前状態から回復した際に、金融機関との関係を正常化するための各種お手伝い(不良債権から正常債権に戻す方法は幾つもあります)(4)他の専門家の先生方とチームを組んで、M&Aや第二会社方式などのお手伝い(5)借金と連帯保証を抱えた経営者のための事業承継(6)ものづくり補助金など認定支援機関の支援が必要な各種業務(7)事業デューデリジェンス(8)財務分析、などがそれに当たります。
 尚、私に絶対にできないことがあります。ひとつは弁護士業務(法律事務、その周旋業務、債権者交渉の代理、法律相談など)。私は弁護士資格も認定司法書士の資格も持っていませんので、こういった依頼を仕事としてお受けすることはできません。もうひとつは税理士業務(節税相談、申告書作成代行など)。税理士でない者が、こういった業務をすることは許されていません。ほかにも、不動産の鑑定や、許認可申請の代書、登記の代書などもできません。これらは不動産鑑定士、行政書士、司法書士の独占業務です。要するに、士業の先生の独占業務を侵害するような仕事はできませんよ、ということになります。

・コロナウイルスと中小企業の倒産危機について。
 私の経験上、どんなに資金繰りがピンチでも、借金が大きくても、赤字が巨額でも、倒産を防ぐことは十分可能です。そう言い切れる根拠は、山ほどあります。
確かに新型コロナウイルスによる被害は深刻です。リーマンショックのときは金融危機(カネの問題)の様相でしたが、今回のコロナは、ヒト・モノ・カネの全てに甚大な影響が出ています。営業ストップ、工場稼働停止、売上9割減というような会社も珍しくありません。そうなるともう、どんなに優良企業で内部留保(利益剰余金)が厚くても、現預金残高がたっぷりあっても、たちまち倒産危機に瀕してしまうでしょう。
でも慌てないでください。まだまだ打つ手はあります。



  この図は、私がリーマンショックや東日本大震災よりも前からホワイトボードに書いてきたものです。病気の治療と同じように、企業の治療も、「症状」「原因」「治療法」に分けると理解しやすいと思います。
 まず「症状」。倒産状態と言われるのは、資金不足、支払不能、遅延、借金取り立て、一括請求、法的手続き(債権者にカネ返せと訴えられる)、差押、競売、手形不渡り、代位弁済、債権譲渡などが起きたときでしょう。こうなると、やれ事実上の倒産だの、やれ経営破綻(はたん)だのと断じられてしまいます。しかし、よく考えてみると、これらの症状のひとつひとつは倒産とイコールではありません。六法全書のどこにも「不渡りは倒産である」とは書かれていません。極端な話、資金ショートと延滞と借金取り立てと差押がいっぺんに起きても、それは倒産ではありません。倒産にも「倒産状態」と「倒産手続き」がありますが、百歩譲って、これは倒産状態にすぎないのです。手続きをとって、はじめて倒産なのです。手続きをとらなければ、どんなに傷だらけのゾンビ状態でも、倒産ではないのです。事実、私の家業は、20年前に闇金の厳しい取り立てと手形不渡りと差押を数多く受けたことがありましたが、倒産しませんでした。自己破産もしていません。私が相談を受けた方の中にも、そうやって「倒産しない道(いばらの道?)」を選んだ方が大勢います。医療の世界で対症療法という言葉がありますが、「症状」をやわらげるだけなら、対症療法はいろいろあるものなのです。
 次に「原因」。ここは実は最も重要だったりします。症状が起こるには、必ず原因があるはずですし、原因さえわかれば、治療法が見えてきますから。この原因究明はなかなか専門的な話になります。私の場合、BS要因とPL要因とCF要因に分けて原因分析したり、ヒト・モノ(ビジネスモデル)・カネに分けて原因分析したり、数字にあらわれないところを見つけ出して分析したりしています。
 対症療法で我に返っていただき、次に原因究明ができたら、いよいよ治療法です。治療法は、症状の軽い順に、「リストラ型」「リスケジュール型」「私的整理型」最後に「法的整理・清算型」と分類します。前者は内科療法、後者は外科手術に近いイメージです。また、これらにM&Aを組み合わせることもあります。リスケで一時凌ぎして、その間にリストラなど経営改善を試み、企業価値を極力毀損させずにM&Aするとか、そんな組み合わせです。あるいは私的整理や法的整理で借金を大幅にカットした上で、事業譲渡や会社分割などを組み合わせて事業と雇用を守る(これも広義のM&Aです。GoodとBadを切り離して、Goodだけを売却し、Badは切り捨てるようなイメージですね)といった組み合わせ方もあります。要するに、「あなたには選択肢がまだまだある!」
 ですから、早まらないで下さい。もうダメだと絶望しないで下さい。
 ほかにも語り尽くせないほど、型にハマらない生き残り策があります。例えば、私の顧客に、かつてバブル崩壊で10億円以上の年間売上が2000万円以下に急降下し、当時の借金をそのまま引きずったまま親から事業承継し、「年商2000万、借金8億円」という状態で相談に来られた社長さんがいました。何百年かけても返せませんね。でもこの方は、返せない現実を受け入れながら、希望を捨てず、変化していきました。その結果、数年かかりましたが、年商2000万円でも従業員の雇用と社長さんの生活が成り立つようになっていきました。借金も、担保に入れていた不動産を失うという犠牲はありましたが、その後は無担保債権化し、金融機関の手を離れて二束三文で債権譲渡されました。このとき社長さんは債権者に「2000万円の売上から1950万円の費用を引いたら、年間50万円しか返せません。この分だと、8億円返すのに、1600年かかります」とExcelで示しました。もう売却できる資産もありません。隠し事一切なし。裸一貫での勝負です。その結果、債権譲渡を受けた先から、ありがたい提案が出てきました。「ウン百万円払ってくれたら、8億円を債権放棄します」という提案でした。私はここで、大して気の利いたアドバイスなどしていません。社長さんの自力交渉の結果です。現在、この会社は晴れて無借金になり、年商2000万円のまま、2人の従業員と4人の家族を幸せにしています。
 話はコロナウイルスに戻りますが、昨今のこの局面では、「V字回復」「経営改善」などという言葉はあまりしっくりこない事が多いと思います。なにしろ1カ月先も読めないので、まともな経営改善計画を立てるのも難しいでしょう。それよりも、「サバイバル(生き残り)」のほうが大切です。こんなときこそ、延命が活きてくるのです。よく評論家のような人が「中小企業のいたずらな延命は良くない。潰れるべきところは潰れてしかるべき。企業の新陳代謝が・・・」などと論じていますが、それは平時の話。有事においては、考え方を大きく変えなければなりません。強い会社が生き残るのではない。変化に適応できた会社が生き残るのです。
 変化にもいろいろあります。生物の進化をイメージしてみてください。絶望的な状況でこそ、生物は進化します。企業もそれと同じです。人間も同じです。
 残念ながら、生き残れない会社も多いことでしょう。しかし、これを読んだ方は、精神的に自滅さえしなければ、たぶん生き残れます。生きて、方向転換して、進化することができるでしょう。方法はいろいろです。拡大、縮小、攻め、守り、一時停止、休眠、M&A、実に沢山の方法が考えられます。タコのように進化してもいい。鳥のように進化してもいい。あるいはシーラカンスみたいに進化しないまま深海でじっとしていてもいい。
 その過程で、人に迷惑をかけることもあるかもしれません。でもそれについても、考え方を少し改めてください。日本人の多くは「人に迷惑をかけてはいけない(かけたら私刑だ?人間失格だ?)」と教えられて育ってきました。それは確かに美徳です。ですが、どこかの国では、親が子供にこう教えるそうです。「お前はこれからたくさんの人に迷惑をかけるだろう。だからお前も、誰かに迷惑をかけられても許してあげなさい」
こういう寛容の精神、ほどよいユルさが、絶望的な状況でも平常心を失わず事業継続する上で大切だと思います。

・相談費用について。
 なにしろお金のない中小零細自営業の相談ばかり受けていますので、あまり高い報酬はもらう気になれません。それに、私は今でこそ事業再生コンサル歴17年と同業他社より長く、実績も豊富にありますが、昔のことを忘れるわけにはいきません。私は自分が倒産回避して生き残る過程で、たくさんの人に迷惑をかけてきました。現在の諸活動は、その罪滅ぼしのような気持ちも含まれています。社会貢献を通じて罪滅ぼししたいと・・・。よく同業者に「猫次郎さん、こんな実績豊富で有名になったんだから、もっと客単価を上げたほうがいいよ」と言われることがありますが、あまりそういう気になれないまま現在に至っています。(おかげでうちは万年貧乏事務所です)
 とはいえ、私にも扶養家族がいますし、国の補助などを受けていない民間コンサルなので、無償で相談を受けるには限界があります。(どんなに有償と無償を線引きしても、どうしても無償で相談を受ける機会が多いので、有償の相談者の方に迷惑をかけてしまったり、睡眠時間が足りなくて身体を壊してしまったりしたことがあります。反省)どうかご理解ください。
 相談には有料と無料があります。無料相談は毎月「第2水曜日」のみ開催しています。それ以外の日は、基本的にどんなに短い相談でも有料になります。基本料金は「30分4500円」(税別)。これは2003年の設立以来、ずっと変わっていません。タクシーのワンメーターのように、最初の30分は4500円です。30分を過ぎたら、1分間につき150円ずつ加算されます。60分なら9000円、90分なら13,500円です。完全予約制。予約方法は電話(0422-46-9480)またはメール( ooneko@nekojiro.net )で随時承っています。

 顧問契約も随時受付しています。経営改善計画を策定したり、国の補助金を申請するときなどは、その会社の内容を熟知しなければなりませんし、3~5年のモニタリングが必要になることも多いので、顧問契約が必要になります。費用はその会社の事業規模や支払能力を考慮して、最低2万円/月~最高ウン十万/月の間で、個別に見積りさせていただきます。(成功報酬制もあります)


・勉強会、SNSなど「横のつながり」について。
 2001年から10年以上の間、「猫次郎塾」というのを開設していました。内容は、メーリングリストと掲示板、会員向け情報提供など。これは一時期かなり盛り上がり、会員の方から「先生と生徒のタテの関係だけでは知り得ない、ヨコ同士のつながりならではの得難い情報をたくさんもらうことができました」との声を多数いただきました。しかし、時代の変化に伴うメーリングリストや掲示板といったシステムの衰退、私の多忙などが原因で、ここ数年は休止状態になっていました。
 もうひとつ。「勉強会」を2001年から2019年まで定期的に開催していました。こちらも独特のライブ感や、少人数ならではの秘密の情報効果などで大変盛り上がり、常に予約一杯という状況が続いていました。・・・が、現在の新型コロナウイルス禍により、狭い部屋でこのような会を催すことが不可能になってしまい、現在はお休みしています。
 しかし、新たな取り組みもいろいろ行っています。SNSでは、顧問先や常連さんや親しい専門家の方々135名ほどが有志で「猫塾 秘密倶楽部」というのをFacebookで開設しており(非公開グループ)、私もこれに参加しています。また、勉強会はZOOMを使って開催する予定で準備を進めています。また、ある方法で、かつての「猫次郎塾」を再開させる準備もしています
 人と人とのつながりが、不可能を可能にします。私はそういう現場を沢山見てきました。先生と生徒のタテの関係だけでは、限界がある場合も少なくありません。同じ境遇の方(=倒産危機を経験した経営者)のヨコ同士のつながりは、特に昨今の禍においては、非常に有効だと思います。

・その他。
 このホームページは長い間、更新を怠っていますが、代わりに、「ブログ」「メールマガジン有料版」「メールマガジン無料版」「ツイッター」は結構マメに更新しています。最新の情報を知りたい方は、ぜひお読みください。


                                             2020年4月19日
                                               吉田猫次郎

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